トヨタ社長が終身雇用難しいと発言!なぜ?その理由は?解説します

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2019年5月15日に、トヨタ会長の豊田章男さんや、その他経団連の方たちが「終身雇用制度を続けるのは難しい」と発表しました。

この「終身雇用制度を続けるのは難しい」という事実が、一般サラリーマンだけでなく、就活生など学生の間で話題になっています。

そもそも“終身雇用制度”とはどういうモノなのか。

なぜ、“終身雇用制度”を続けるのが難しくなってきているのか。

そのあたりをメチャメチャ分かりやすく解説します!!



1.終身雇用制度ってなに?


では、そもそも”終身雇用制度”とはどういうモノなんでしょうか。

制度と言うからには、法律で決まっているのか、そうではないのか。

いつから日本でそんな制度が作られたのか。

そのあたりを解説します!!

終身雇用制度の意味

終身雇用(しゅうしんこよう)は、同一企業で業績悪化による企業倒産が発生しないかぎり定年まで雇用され続けるという、日本の正社員雇用においての慣行である。長期雇用慣行(ちょうきこようかんこう)ともいう。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より

一応、終身雇用の意味をwikipediaから持ってきました。

要約すると

会社が倒産しない限り雇い続けるよ、っていう日本の慣習

です。

そうなんです。”終身雇用”は法律で決められてるわけではなく、慣習なんです。

だから、そもそもこの制度を会社は守る必要はないんです。

慣習だから「家には靴を脱いで入る」「就活はリクルートスーツを着る」「クリスマスにケンタッキー」と同じ。

でも、慣習なのに、どんな会社でも”終身雇用”を守ろうと努力していますよね?

いつからこんな不思議な慣習が守られるようになったのでしょうか。

終身雇用制度はイツからナゼ始まったの?

あくまで慣習なので、いろいろ諸説がありますが、“終身雇用”の原型は戦前、本格的に普及しだしたのは戦後だと言われています。

海外に比べて転職率が低いとよく言われている日本ですが、もともとは転職率が非常に高い国でした。

特に戦前の職人さんたちは、その技術を高め、給料の安い工場→高い工場へと転職(今で言うキャリアアップ)をしていたんです。

しかし、戦後、一気に貧しい暮らしが始まった日本では、国民が生活に“安定”を求め始めました。

その“安定”を求める考え方が、今の終身雇用制度を生み出しちゃったんです

まとめると

戦前:高い給料を求める国民性
→戦後:貧しくなったから”安定”を求める国民性に
→終身雇用制度が生まれた



2.なぜ終身雇用制度の継続が難しいのか


では、そんな慣習の”終身雇用”はどうして継続が難しくなってきたのでしょうか。

これには、正社員を雇う会社側の負担が関係します。

ということで、まず、会社側にどんな負担があるのか解説します。

正社員を雇ったときの会社側の負担